第3回 「カービングスキー時代のテレマークスキーレーステクニック3」
第2回 「カービングスキー時代のテレマークスキーレーステクニック 2」
『平成テレマーク普及委員会』〜1992TELEMARKERS (TAJ年報)より〜
第1回 「カービングスキー時代のテレマークスキーレーステクニック 1」
テレマークスキーの歴史
テレマークスキーの技術  
テレマークスキーの歴史
【テレマークスキーは何処から来たの?】
テレマークスキーは、クラシックテレマークと、モダンテレマークに分けることができます。クラシックは19世紀後半のノルウェーで一時代を画したスタイル。テレマーク地方の小村モルゲダールのソンドレ・ノルハイムが完成したと言われています。このターンの方法は中央ヨーロッパに伝わると、その地形の特性から踵を固定したアルペン技術に取って代わられます。テレマーク技術はその後60-70年スキーの歴史の表舞台から消えてしまいます。 テレマークが歴史の表に再び登場するのは、1970年の始め、場所はアメリカ合衆国のコロラドです。自然回帰運動の盛り上がりの中で注目を浴び始めた、クロスカントリースキーで回転する技術として復活したのです。これがモダンテレマークです。 モダンテレマークの発想は、そもそも軽快なXCスキーでバックカントリーを滑る実用技術として始まったのですが、そのターン自体の面白さが見直されるようになり、やがてテレマークレースという形で急速に技術的進化を遂げるようになってきました。
テレマークスキーの技術
【テレマークターン】
テレマークスキーは踵を固定せずに滑るシステムですから、両足をそろえて滑ると前後に不安定になりがちです。そこで足に前後差をつけたテレマークポジションで安定をとり、それをターンのメカニズムに取り入れました。新しいテレマークターンの傾向は、ハードな用具で、よりダイナミックな動きの切れのあるターンを目指す方向にあります。しかしながら、歩きやすいベーシックな用具を履き、ソフトで優雅なテレマークターンをすることは、テレマーク用具と技術の特性にたいへん適した方法であるのも事実です。楽しさという点でどちらが上か、テレマークの場合ははっきりと言い切れません。テレマークターンで特に重要とされるのが、バランスの保持です。高速では、前後ばかりでなく左右の安定も、研ぎ澄まされたバランス感覚が必要となってきます。 テレマークターンは本来新雪など軟らかい雪質に適したターンの方法でした。しかし現在では、用具と技術の進化により、悪雪からアイスバーンまでオールラウンドにこなすことができる、新しいターンへと変身しつつあります。